ガーデニング(園芸)用語辞典
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自殖弱勢
じしょくじゃくせい自殖弱勢とは、近い遺伝子を持つ物同士を掛け合わせ続けることによって劣性遺伝を繰り返し、次第に個体に欠陥が現れる等、その種の子孫の生育が次第に弱くなっていく現象のことを意味している。
品質の揃った品種を育てるために人工的に自殖(自家受粉)をさせることにより品種改良をする方法がある。何代にも亘って自殖させることで優れた特性を残し、不良な特性を取り除くことができる。一方で、他殖した際には劣性遺伝として隠れていた欠陥が自殖を繰り返することで優性に変わり、特性として表に出ることがある。本来、他殖の植物であるカイコやトウモロコシ、アブラナ科の植物等に自殖弱勢が良く見られる。
自殖弱勢とは反対に、他殖して受け継いだ遺伝子の優性遺伝により、両親よりも強い品種になることを「雑種強勢」と言う。
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