ガーデニング(園芸)用語辞典
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糸状菌
しじょうきん糸状菌とは、菌類の中で糸状の菌糸と胞子を持つ微生物のことを意味する。一般的に「カビ」と呼ばれている。
糸状菌は空気中や水中など様々な場所で生息しており、土壌微生物の中で最も多い菌であり、また植物の繊維を分解する力がある。さらに、糸状菌の繁殖する温度と作物が生育する温度とが一致していることにより植物の成長を阻害してしまう。これにより腐敗や枯死や青カビ病、いもち病、うどんこ病、萎凋病といった農作物がかかる病気の原因の8割を占めている。
糸状菌による病気を防ぐには殺菌剤の散布が効果的。病気が進行すると糸状菌が繁殖し周りに飛散してしまうため、病気になる前に予防して防除する必要が出てくる。殺菌剤の他、太陽熱での消毒も効果がある。
糸状菌の中には酒、醤油、味噌といった発酵食品やさらには医薬品の生産などにも使用されている一面もあり、人々の生活に役立っている菌も存在している。
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