ガーデニング(園芸)用語辞典
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座止現象
ざしげんしょう座止現象とは、春化の途中で急激な高温にさらされることなどで脱春化し、花芽が途中で発達や生長を止めてしまう現象のことを意味する。「中絶」、「アボーション」とも言う。
「コムギ」は座止現象が問題になる代表的な作物。コムギには「秋播き性(あきまきせい)」と「春播き性(はるまきせい)」の品種があり、秋播き性のコムギは穂を作るための春化に充分な低温を必要とする。そのため9〜11月の秋に播種し、冬の一定期間充分低温にさらすことで花芽分化が喚起され、立派な穂を作り出すことができる。しかし秋播き性のコムギを春から育ててしまうと、低温にさらされることができず栄養成長だけで穂を付けずに終わってしまう。この現象がコムギの座止現象である。
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