ガーデニング(園芸)用語辞典
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桜前線
さくらぜんせん桜前線とは、桜の開花が同じ日に当たる地点同士を結んだ線を意味する。もともとこの「桜前線」と言う言葉は、これらの結んだ線が天気図上の前線の動きによく似ていることからマスコミが使い始めた呼び名である。桜前線の観測対象となっている品種は主に「ソメイヨシノ」であるが、沖縄では「ヒカンザクラ」、北海道では「エゾヤマザクラ」、「チシマザクラ」を観測している。これらの桜を各地の標準木で観測し、花が5、6輪開くと「開花」、80%以上が咲いた状態になると「満開」となる。
桜前線は、桜の開花は花芽の成長が気温に依存する性質があることを利用している。概ね南から北へ、高度は低いところから高いところへ進んでいき、2月頃に沖縄から始まり3月下旬に九州南部、順次北上し5月に北海道まで至る。しかし気温の違いによって必ずしも前線が1本の線にならない年もあり、九州と関東が同じ予想日になることもある。
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