ガーデニング(園芸)用語辞典
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細胞融合
さいぼうゆうごう細胞融合とは、異なる細胞同士が融合することを意味する。植物においては、交配では得ることのできない雑種を生みだす方法で、新しい種類の野菜などを作り出す技術として知られる。
植物における世界最古の細胞融合例は、1977年(昭和52年)に西ドイツのマックス・プランク研究所において、G.メルヒャースによって生み出された「ポマト」である。ポマトとはじゃがいもとトマトの細胞を融合させた物。地上ではトマト、地下ではじゃがいもを実らせるという、全く新しい種の野菜として注目を浴びた。
ポマトを作り出したときに行なわれた方法は次の通りである。トマトとじゃがいもの葉にある細胞に「セルラーゼ」という酵素を用いて処理をすることで、細胞壁の「セルロース」を分解。この細胞壁を取り除いたふたつの細胞に、ポリエチレングリコール液を加えると、細胞同士の融合が起きる。
ポマトの他にも、オレンジとカラタチを融合した「オレタチ」、メロンとかぼちゃを融合した「メロチャ」などが細胞融合として有名である。
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