ガーデニング(園芸)用語辞典
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コスカシバ
こすかしばコスカシバとは、チョウ目コスカシバ科の昆虫のこと。園芸用語でコスカシバと言うと、コスカシバの幼虫による樹木への食害のことを意味する。
コスカシバの幼虫はサクラやウメ、モモ、リンゴなど、サクラ属の樹木の樹皮下に入り込み、成虫になるまで形成層を食害して成長する。この食害により樹皮は荒れ、樹脂(ヤニ)も発生してしまう。見た目が見苦しくなるだけでなく、放置すると胴枯れ病などを発症し樹木自体が枯死に至ることもある。
コスカシバの食害を防除するには、5〜9月の成虫の産卵期に樹木に薬剤を散布しておくこと。幼虫が樹皮下に入り込んでからの薬剤駆除は非常に困難のため、事前の産卵防止が重要となる。幼虫の駆除は樹脂をナイフで取り除いた上で、中にいる幼虫をひとつひとつ捕獲。その後殺菌剤を施すと言う、手間のかかる大変な作業となる。
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