ガーデニング(園芸)用語辞典
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黒ボク土
くろぼくど黒ボク土とは、北海道、東北、九州で多く見られる土壌で、火山灰が積もってでき上がった火山灰土壌のことを意味する。色が黒く、土を踏んだときのボコボコした感触が名前の由来である。多量の土壌有機物(腐食)を含む表面の土は黒く、その下層部の土は明るい褐色なのが特徴。日本の他の土に比べて土壌有機物の含有量が非常に高いため、作物の栽培に適している。また、通気性、排水性、保水性に優れており、農地として使いやすい土壌である。
ただし、黒ボク土で作物を育てる際はリン酸欠乏に注意しなければならない。黒ボク土に含まれる活性アルミニウムと粘土のアロフェンという鉱物が、リン酸と強力に結合してしまう。そのため、作物にリン酸がいきわたらず、リン酸欠乏となって作物が育たなくなるのである。そのため、施肥が欠かせない作業となる。
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