ガーデニング(園芸)用語辞典
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距
きょ距とは、花冠や萼(がく)の一部が管状に突出し、盲管(一方の先が行き止まりになった管)になり、蜜を蓄えるようになった物のことを意味している。ランやスミレ、オダマキ、パンジー、ホウセンカ等に見られる。
もともとはニワトリの蹴爪(けづめ)を意味する言葉であり、その形状に見立てて名付けられた。距の長さは植物によって異なり、ナガハシスミレのように2〜3cm程ある物から、シロスミレのように2mm程の物まで様々である。距の中に蜜を蓄えることから、虫を介して受粉をする虫媒花(ちゅうばいか)としての特徴を表している。蜜を取るために虫が距に入ると、距の入り口部分にある雄しべや雌しべに触れ、虫の体に花粉が付き、虫に植物の受粉の手助けをさせることができるのである。
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