ガーデニング(園芸)用語辞典
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キセニア
きせにあキセニアとは、受精の重複により胚乳ができ、その性質に花粉親の影響が現れる現象のことを意味する。代表的なキセニア現象に「トウモロコシ」や「イネ」があり、農業上重要な問題として扱われている。
キセニア自体は他の植物にも起こり得る現象。なぜトウモロコシやイネのキセニア現象ばかり注目されるかと言うと、トウモロコシもイネも種子である胚乳を食べる食物であるからである。例えトマトやキュウリでキセニア現象が発生したとしても、種子だけを食べるわけでないことから品質低下に気が付くことはない。しかし、種子を食べるトウモロコシやイネの場合は味の変化に容易に気づくことができる。したがってトウモロコシの場合、スイートコーンに肥料用トウモロコシやポップコーン用トウモロコシの花粉が受粉するキセニアになると、味が落ちてしまう。また、イネの場合はモチ米にウルチ米が受粉すると、モチ米と思い精米してみたらウルチ米だった、と言うことになってしまうのである。
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