ガーデニング(園芸)用語辞典
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冠毛
かんもう冠毛とは、タンポポやアザミなどのキク科に属する植物が持つ毛状の突起を意味する。下位子房の花のがくが変形した物。このふわふわの綿毛状の冠毛は種子を散布するのに役立つ。冠毛は果実が熟して乾燥すると放射状に開き、天気が良い日に風に乗って遠くまで種を運ぶ役割を果たしている。
冠毛を持つ植物の中でも最も有名なタンポポは、3〜5月の春に開花し、受粉すると花を落として一旦萎む。その後1ヵ月程の準備期間を経て、再び開いたタンポポにはたくさんの冠毛ができ上がっており、4〜6月初旬頃までの期間、綿毛を飛ばす。タンポポの種類にもよるが、たくさんの種を作る外来種の物では約200個の種ができ、冠毛はひとつの種につき1本ずつ備わっている。
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