ガーデニング(園芸)用語辞典
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塩害
えんがい塩害とは、大気や水、土壌が塩分を含み、農作物に深刻な被害を及ぼすことを意味する。土壌に塩分が集積すると、収穫量が低下、もしくは収穫できなくなるという事態が起こる。これを「塩土害」と呼ぶ。また、強風により海水が飛び農作物に吹きかかって起こる被害を「塩風害」と呼び、塩害はこのふたつに大別される。
塩害は世界中で問題になっており、特に、中近東、中国、アフリカなどで深刻化している。塩害が引き起こされる原因はいくつかある。乾燥地域でかんがいを行なう際に排水がしっかりできない状態でも引き起こされる。水分が蒸発したあとに塩分だけが土壌に残り、農作物に被害が及ぶのである。日本のように雨の多い地域では、雨水が土壌の塩分を流すため塩害が起こりにくいとされてきた。それでも、2011年(平成23年)の東日本大震災では、津波による農地の冠水、地盤沈下、地下水への海水侵入などで大きな被害が出た。
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