ガーデニング(園芸)用語辞典
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エチレン
えちれんエチレンとは、化学式C2H4、常温(25℃)常圧(100kPa)ときにおいては無色の気体で、かすかな甘い臭いを持つ物質を意味する。
エチレンは植物体内で生合成され、低濃度で植物の生理活動に影響を与える「植物ホルモン」の一種でもある。植物ホルモンは組織の伸長、根の分化、花芽の分化、離層の形成、落葉の促進、種子の休眠など様々な植物の生長にかかわっている。その中でエチレンは、果実の成熟に伴って多量に形成される物質で、植物ホルモンの中では最も単純な構造を持つ。その作用としては、細胞の肥大、花芽分化の促進、花や果実の熟成や老化、落葉の促進、伸長の抑制などが挙げられる。
特にリンゴはエチレンを多く発生する果実。未熟なバナナやキウイなどを一緒にビニール袋に入れて保存すると、リンゴから放出されたエチレンの作用で成熟が早まる。
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