ガーデニング(園芸)用語辞典
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雨前散布
うぜんさんぷ雨前散布とは、雨が降ると予想される日時の前に、農薬の殺菌剤を植物に散布することを意味する。
殺菌剤は治療剤とは違い、保護剤としての役割を持っているため、病害が発生したあとに散布しても得られる効果は少なくなってしまう。そのため病気の予防として発生前に散布することが必要。植物の病原菌の多くは、降雨時に雨水の水分を介して移動し感染すると言う性質を持つ。そのため、病原菌が雨によって活動を開始し、植物体内に侵入する前に保護する必要がある。そこで、殺菌剤を雨前散布することにより、病原菌から植物を事前に保護し、病害の発生・拡散を防ぐ。
一方で、散布直後の降雨によって農薬の効果が薄れる場合も。農薬の散布には使用回数などの厳しい制限も設けられているため、農薬の効果をじゅうぶんに得るには降雨が予想される前の散布は控えた方が良いと言う考え方もある。
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