ガーデニング(園芸)用語辞典
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ウイルス・フリー化
ういるす・ふりーかウイルス・フリー化とは、ウイルスに感染していない状態の苗をつくり出すことを意味する。
ウイルス・フリー化は1952年(昭和27年)、フランスの病理学者モレルの手によってはじまった。モレルはウイルス病に感染したダリアの茎頂組織を無菌培養することで、ウイルスの消えた苗をつくり出すことに成功。これが世界で初めてのウイルス・フリー苗となった。この研究を目の当たりにした世界中の研究者たちが、相次いで各国の様々な作物のウイルス・フリー化を目指すこととなる。
日本で初めてウイルス・フリー化が行なわれたのは1957年(昭和32年)からのこと。農事試験場の病理研究室が取り組み、イチゴ、カーネーション、キク、ジャガイモ、サツマイモなど数々のウイルス・フリー苗をつくり出した。
これらの作物に加え、野菜ではニンニク、ジネンジョ、ウド、アスパラガスなど、花ではカスミソウ、ユリ、ラン、ガーベラなど、沢山の苗がウイルス・フリー化された状態で生産されている。
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