ガーデニング(園芸)用語辞典
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イラガ
いらがイラガとは、鱗翅(りんし)目イラガ科に属する昆虫の総称。日本全土に分布し、地域によって「蜂熊」「オキクサン」「シバムシ」「キントキ」「デンキムシ」「オコゼ」など様々な名で呼ばれている。
幼虫は「イラムシ」と呼ばれ、ウミウシのような形状で毒針を持ち、皮膚に触れると非常に痛く皮膚炎を起こす。6〜10月頃に見られ、カキやサクラ、カエデ類、ヤナギ類などの葉裏に生息している。白地に黒帯模様の固い卵状の繭を作り、越冬する。ちなみにイラガの繭は釣り餌としても利用されている。
成虫になると、開帳30mm程度の大きさで、全体的に黄色く外半部が褐色、幼虫と異なり無害である。越冬中の繭を駆除する方法が一番安全で、翌年の発生を抑えられる。また幼虫を見付けた際は、虫が付いている樹木に殺虫剤を散布すると良い。
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