ガーデニング(園芸)用語辞典
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忌み枝
いみえだ忌み枝とは、自然の枝の伸び方に逆らって伸びた枝のこと。庭木では木の形を乱す上、枯れる原因ともなる不要な枝のことを意味する。残しておくと生育を邪魔したり、日当たりや風通しが悪くしたりするためである。盆栽においては位置が樹形の美しさを妨げる枝のことを指し、このような枝は剪定を行なう。主な忌み枝には、枯れ枝、立ち枝、かんぬき枝、車枝などがある。その他にも、全体の樹形を乱す枝(逆さ枝、下り枝、絡み枝)、光や風通しを妨げる枝(胴吹き枝、平行枝、混み枝)、樹勢のバランスを乱す枝(ひこばえ、徒長枝)と様々。
切る順番としては、まず枯れ枝や病害に侵された枝を落とし、その後、大きく樹形を乱す枝を切っていく。切るべき枝が多いときは太い枝から切って整理するとかなりすっきりした樹形に。
野山にある木では忌み枝は木の成長に不要な枝であるため、樹齢とともに自然に淘汰され、枯れ落ちるなどして、強い枝だけが残る。年月を経た大木が美しい姿をしているのはそのためである。
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