ガーデニング(園芸)用語辞典
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アルカリ土
あるかりつちアルカリ土とは、土の酸度がpH7.3以上のアルカリ性の土を意味する。
多くの植物にとって適切な酸度は、pH 5.6〜7.0の弱酸性から中性とされる。アルカリ性が強いときはピートモスなどを土壌に混ぜpHの調整が必須。アルカリ土で植物を栽培した場合、土壌中のリン酸や鉄などの養分が不溶化してしまい、植物がそれらの養分を根から吸収できなくなる。そのため、生育不良に陥り、葉の黄化などが起こる。この症状は、植物の鉄分不足によって葉緑素が作られなくなることが原因。さらに、葉緑素が不足すると光合成が不十分となり、病気や害虫にも侵されやすくなる。
一方で、すべての植物がアルカリ土に適さないと言うわけではなく、植物の生育特性としてアルカリ土に適応した物も存在。ユリノキやプラタナスなどのヨーロッパ原産の樹木やハーブ類はアルカリストレスに強いとされている。
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