植物園用語辞典
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ラテライト化土壌
らてらいとかどじょう「ラテライト化土壌」とは、土壌のひとつ。高温かつ多湿の、熱帯及び亜熱帯地方に広く分布し、雨季と乾季が明確になるモンスーン気候あるいはサバナ気候の地域に、特に多く見られる。「ラテライト化」とは、高温多湿の環境下におこる激しい風化分解作用の結果、鉄あるいはアルミニウムなどの含水鉱物が残り、珪酸塩が水により溶脱することを言う。ラテライト化によって生成された土壌は、主成分となる酸化鉄及び酸化アルミニウムの影響で、赤色または橙色を呈する。なお、ラテライト化により生成された土壌を「ラトゾル」と言う。ラテライト化土壌の著名な例としては、ボーキサイトが挙げられる。また、インド南部、マラバール海岸地方産のラテライト化土壌は、乾燥することで硬化するため、建材として利用された。
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