植物園用語辞典
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ミュラー型模擬態
みゅらーがたもぎたい「ミュラー型模擬態」とは、種が異なる有毒な危険種同士が、似たような姿になること。危険種は鳥類などに捕食されるのを防ぐため警告色を持っているが、危険性を知らない鳥類にとっては目立つ色や柄から格好の餌食に。危険種がそれぞれちがった警告色をしていると、捕食者は一度食べてみないと危険かどうか分からないため、危険種にとっては種の保存が難しくなる。しかし、種を超えて危険種同士が似たような姿となると、最低1匹の犠牲で済むため、他の種は捕食が避けられる。種が絶えてしまうリスクを避けるための防衛手段だ。ドイツのフリッツ・ミュラーによって発見され、彼の名前を取って名付けられた。「制服型擬態」とも言う。また、捕食を回避する手段として、無毒の個体が有毒の個体に似せた姿になるベイツ型擬態(ベーツ型擬態)がある。
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