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植物園用語辞典

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  • 水辺のエコトーン
    みずべのえことーん

    「水辺のエコトーン」とは、多様な生物が共存する、陸域と水域の境界のこと。単に「エコトーン」、あるいは「移行帯」「推移帯」と呼ばれることもある。水辺では乾湿の変動があり、気候条件も変化しやすいため、環境の変化に比較的強い植物が、群落を形成。水辺近くの陸域には、ヤナギ類やハンノキ類といった河畔植物が河畔林を形成する。水域へと移行するにしたがい、カキツバタやギボウシなどの湿生植物、セリ、マコモなどの抽水植物が多くなり、水域では浮漂植物、沈水植物、浮葉植物に置き換わる。動物相も、植物相の変化に伴い多様化。コンクリート護岸による治水事業が各地で行なわれた結果、水辺の生物多様性が失われるのみにとどまらず、水中の魚類なども生息量を大きく落とした。水辺のエコトーンの保全及び適切な管理が、求められている。

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