植物園用語辞典
- 小
- 中
- 大
-
マント群落
まんとぐんらく「マント群落」とは、森林と草原のエッジなどに発生する、特徴的な植物群落のこと。ツル植物や有刺植物の繁茂などにより、森林に風や外敵が入り込まないよう働いている。働きが森林にとってのマントに見えることから、マント群落と名づけられた。森林内部で樹木が倒れ、ギャップができても、マント植物は他の植物に先がけて繁茂する。結果、太陽光や風などが必要以上に森林内に入り込まず、温度・湿度などの環境が一定に保たれる。マント群落は、見た目が荒れた印象を与えるため、刈り払われることがあるが、マント群落の破壊により森林が破壊された例もあるため、刈り払いには注意しなければならない。マント群落を形成する植物のうち、代表的な物として、ツル植物ではクズ、アケビ、サルナシなどが、有刺植物ではノイバラ、タラノキなどが、低木類ではヌルデ、ウツギなどが挙げられる。
全国から植物園を検索
全国からご希望の都道府県を選択すると、各地域の植物園を検索できます。