植物園用語辞典
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ポドゾル
ぽどぞるポドゾルとは、寒冷地の針葉樹林で典型的に見られる土壌型で、日本では北海道や東北、長野の山岳地帯に発達している。低温で湿潤な土壌では落ち葉や枯れ枝の分解が遅く、溶脱層(Ao層)が発達しやすい。また、バクテリアより菌類の活動が活発であることで有機物が多く作られる。よって土壌は酸性に傾くことで、酸化鉄や酸化アルミニウムが溶脱する。したがってA層は灰白色になり、B層は溶脱物の影響で褐色に。B層にはさらに年度も蓄積するため、土壌が固くなる。この過程をポドゾル化と言い、この土をポドゾルと言う。一方温暖地の森では有機物が早く分解され、酸化鉄や酸化アルミニウムは溶脱せず主成分として残るため、土壌が赤や黄の色となる。このような土壌はラトゾルと言う。
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