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  • ベルクマンの法則
    べるくまんのほうそく

    「ベルクマンの法則」とは同種の生物でも寒い地方に生息する個体群の方が、暖かい地方に生息する個体群より体が大きいという傾向の法則のことを言う。体の体積が大きいほど体積に対する体表面積の比率は小さくなり、体温を保つことができる。哺乳類や鳥類の恒温動物は常に体温と外気温の温度差を克服して生きるために、体の大きさなどを変化させて環境に順応している。例えばクマ科を例に、ホッキョクグマと熱帯に生息するマレーグマではホッキョクぐまの方が大きく、日本国内においても本州に生息するツキノワグマと北海道のヒグマでは、ヒグマの方が体が大きい。このように「ベルクマンの法則」は恒温動物が体積と温度環境に対しての法則をあらわしているが、寒冷地の方がより体積が大きくなる法則である。類似の法則で耳や尻尾など体の末端の突出部を寒冷地では小さく、体温が逃げるのを抑える傾向と、逆に温暖地では体の末端の突出部を大きく表面積を増やすことで熱の発散を高めている法則は、「ベルクマンの法則」とは別の法則であり、「アレンの法則」と言う。

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