植物園用語辞典
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花茎
はなくき「花茎」とは、植物において、花のみを付ける茎のこと。「薹」とも呼ぶ。茎あるいは花軸の一種でもある。通常は、塊茎や鱗茎から直接伸び、葉を付けず、先端部に花のみを付ける物を示す。花はひとつだけの場合もあるが、複数の花を付け、花序を形成する種も多い。ユリ科、ヒガンバナ科、スミレ科などに、花茎をもつ種が存在する。花卉ではチューリップ、ヒガンバナ、サンシキスミレなどが、野菜ではネギ、ニンニクなどがよく知られる。ヒガンバナ科のナツズイセンは、花期に葉が残らず、花茎と花だけが地上に現れる姿が特徴的。人間の年齢になど対し用いられる「薹が立つ」という表現は、野菜など食用作物で花茎が伸びてしまうと、結果的に食用に適した時期を逃してしまうことが語源だ。
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