植物園用語辞典
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バイオミミクリー
ばいおみみくりー「バイオミミクリー」とは、生物の形を真似ることを言う。日本語で「生物模倣」と言いかえられることも。生物学におけるバイオミミクリーは、2種類に大別される。「隠蔽(いんぺい)的擬態」は周囲の風景に自らを溶け込ませ、目立たなくして捕食者から身を守る、あるいは捕食を有利にする方法。よく知られる例では、樹皮や枯れ葉の中に紛れるよう、擬態する昆虫がある。一方、「標識的擬態」は、隠蔽的擬態とは反対に、あえて姿を目立たせることで、目的を達成しようとする方法だ。人類も、主に工学分野で、バイオミミクリーを多数取り入れている。歴史のあるものでは、トンネルの掘削技術であるシールド工法が挙げられる。これは、フナクイムシが木を掘ると同時に、木材の膨張から身を守る方法を解明、応用したものだ。
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