植物園用語辞典
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バイオニア種
ばいおにあしゅ「パイオニア種」とは、地すべりや森林伐採などの外的要因により裸地が発生し、遷移が初期段階に戻されたとき、最初に出現する植物のこと。「先駆種」とも呼ぶ。遷移が始まる場所の基質や気象条件などにより、パイオニア種となる植物は変化する。よく知られる物は、木本ではキリ、シラカバ、タラノキ、ヌルデ、マツなどだ。草本では、イタドリ、ススキ、セイタカアワダチソウ、セイヨウタンポポなどがよく知られる。これらの植物の多くは、種子が比較的小型であり、冠毛など、長距離の分散に適した器官を持つ。また、種子の寿命を長くし、環境かく乱による裸地の形成まで、発芽の機会を待つ種も多い。発芽後の成長が早く、比較的短寿命の種が多いことも特徴である。
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