植物園用語辞典
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ニッチ分化
にっちぶんか「ニッチ分化」とは、同じ生態的地位をもつ異種の生物が、ニッチ(生態的地位)を微妙にずらすことで、生息場所や採食資源の利用を互いに分け合い、両種が共存すること。ニッチ(生態的地位)とは自然の生態系内で生きていくための環境で、個々の生物種が占める位置のことを言う。ニッチを獲得できた生物種だけが安定した生存が可能となる中、同一の生態的地位をもつ二種は共存できないとされるが、ニッチの重なりが小さい生物種は共存が可能。例えば昼行性と夜行性による時間的食い分けや、同じ生息場所であっても別々の植物を採食することなど、ニッチの重なりを避け共存を可能にしている。生物種の相互関係で環境に適応し、ニッチを獲得しやすい形態・習性を持つ場合もある。
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