植物園用語辞典
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内部種
ないぶしゅ「内部種」とは、森林などの自然環境において、外部との境界から遠い内部に生息する生物のこと。別名「林内種」と言う。森林などの内部には、気温や湿度などが安定した環境に適応する生物が生息している。対して、外部との境界に近い場所に生息する生物を「周辺種」または「辺縁種」と言う。外部との境界に近い部分は、内部に比べて外部からの要因を受けて環境が変動しやすいため、周辺環境に適応した生物が生息している。森林伐採や道路建設などでは、森林の奥深くだった部分が境界部分となり、外部からの様々な影響を受けて環境が大きく変化する。内部種の生息地が減るだけでなく、外敵の侵入や環境の変化に対応できない内部種にとっては生息が難しくなり、絶滅の危険性も高くなってしまう。
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