植物園用語辞典
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トレーサビリティ
とれーさびりてぃ「トレーサビリティ」とは、一般的に生産工程から市場での流通を追跡するシステムや「追跡可能性」を意味する用語。環境分野では、特定の有害物質がどのように自然界を移動しているのかを追跡する意味として使われる。また、目印となる有害物質は「タッギング」と呼ぶ。食物連鎖の中では、下位の生物の体内に含まれる有害物質は、上位捕食者になる程体内で濃縮され、影響が大きくなることが分かっている。例として、殺虫剤として使用されていた有害物質のDDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)は、0.00005ppmの噴射に対し、食物連鎖の過程で528,000倍となる26.4ppmにまで濃縮されていた。トレーサビリティを行なうことにより、自然界へ排出された有害物質が、動植物や自然環境にどのような影響を与えるのかを知ることができる。
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