植物園用語辞典
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タッギング
たっぎんぐ「タッギング」とは、有害物質が自然界の中をどのように移動していくかの目印になる物質を言う。「タッギング」は有害物質が生物濃縮の過程における食物連鎖に大きなかかわりがある。例えば、日本では1971年(昭和46年)まで有機塩素系殺虫剤と農薬として使われていた物質DDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)を例にすれば、水中に噴霧された量は0.00005ppmだったものが、食物連鎖の過程を経て体内に蓄積され、26.4ppmの濃度に濃縮され濃縮率は528,000倍になることが報告されている。生物の身体を通して濃縮された魚を人間が食べた場合、高濃度の農薬が取り込まれることに。DDTは「タッギング」としての目印になる訳で、DDTが自然界をどのようにしていくかを追跡することをトレーサビリティと呼ぶ。
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