植物園用語辞典
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人工軽量土壌
じんこうけいりょうどじょう人工軽量土壌とは、自然土壌に比べて水持ちの良さの向上や、軽量化など技術の発展により開発された土壌のことを言う。人工軽量土壌には、火山砂利などの軽量な天然鉱物の配合される物、ピートモスや泥炭などの埋蔵資源が配合された物、汚泥や紙やコンクリートの屑などが配合された物など数種類に分類され、流通している。使用するときには、単体で使用する場合もあれば、天然土壌と混合して使用する場合がある。植物の成長に有効な物質が含まれてる点や、作業する人間にとって扱いやすいという点では人工軽量土壌は有用であるが、ビオトープの観点からすると多量な使用は控えなければならない。天然の土壌には、大量の微生物が含まれている他、ミミズなどの土壌生物も生息しているからだ。人工軽量土壌には、微生物や土壌生物は生息しておらず、天然土壌と混合して使用するなどして自然に近い緑化をする必要がある。
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