植物園用語辞典
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種分化
しゅぶんか種分化とは、ひとつの種が複数の種に分かれるプロセスのこと。様々な種の生物が進化、誕生する長い年月の過程の中で、遺伝子や環境的要因により生物が形態や性質を進化させ、異なる種を作り出して行くことが繰り返されている。親元を離れ親とは異なる環境で子孫が生活をする中で、環境の変化に適応できる種とできない種が現れ生存不可能となることや、異なる種間での繁殖が成立しない、もしくは結果的に生存不可能となり、それぞれの環境と種の形態や特性が確立されてくる。また、大きな環境の変化により生存のため最適な生息環境を求めながら移動し、限られた地域にだけ生息する固有の種となるものも。地域ごとに特色のある生物の多様性は種分化の繰り返しによって成り立っており、種分化は継続的に行なわれているため、生物の営みのために自然環境の保全が重要とされている。
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