植物園用語辞典
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種子散布
しゅしさんぷ種子散布とは、動物のように移動できない植物が、生育場所を広げるために母体から離れて種子を移動させること。移動の方法は様々で、果実が裂開して種子を散布する方法や、風や水流によって種子が運ばれる方法などがある。また、広範囲な移動には、動物が果実を食べて運ぶ方法や、動物の体に種子を付着し運ばれる方法があり、鳥類や哺乳類の多くは散布者である植物にとって重要な役割を担っている。そのため植物は、動物が見つけやすいよう赤や紫などの派手な色をしている物が多い。食べられたあとは、種の保存のため自ら工夫をして発芽のために必要な部分は動物に消化されないよう硬い殻で守るなど、長い年月の中で様々な進化をしている。また、動物の体に付着しやすいように突起がある物や、粘液を分泌する植物があり、植物の構造や姿にも工夫が見られる。
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