植物園用語辞典
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光補償点
こうほしょうてん光補償点とは、植物が光合成を行なう際に吸収する二酸化炭素の量と、呼吸によって排出する二酸化炭素の量が釣り合うとき、すなわち見かけ上二酸化炭素の出入りがない状態のときの照度のこと。植物の光合成の量は、光の強さによって変わる。光が強いほど光合成が盛んに行なわれ、非常に弱い光の中では光合成の量はわずかとなる。植物は光の強弱にかかわらず呼吸し、二酸化炭素を排出。そのため、光合成の量が少なく二酸化炭素の排出量が上回る状態が続くと、植物は消耗していき、生育できなくなってしまう。光補償点は陽生植物では高く、陰生植物は低くなる。つまり日なたで育つ植物には明るさが必要で、日陰で育った植物は光補償点を下回らない限り、光が弱くても生育を続けることができるということだ。
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