植物園用語辞典
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エッジ効果
えっじこうかエッジ効果とは、植生環境の外部との接触付近における、外部影響等による植生の変化を指す。土地の開墾や、ダムの建設、道を作るなどにより、今までより環境が狭められた中での植生は、外部との接触面積の増加等に伴い、光量、温度、湿度、土壌の温度変化等の環境条件が大きく影響する。外部環境に対し、適応力の強い種は生息に影響が少ない。逆に適応が難しい種は、種子生産量の減少、倒木の増大が起こる。また、外部からの侵入植物の影響もあり、エッジ部分のみに著しく植生の変化が見られることも。樹木だけでなく、湿地や草地でも放牧などにより、環境が分断され、種子結実の減少、帰化種の侵入による影響を見ることができる。エッジ効果による長期データ検証例は少なく、どのような影響がでるかは不明瞭だ。
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