植物園用語辞典
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エコトーン
えことーんエコトーンとは、異なる二つの環境の境界にあたる場所で、植物や生物の生態系が徐々に入れ替わっていく部分のこと。陸域と水域に見られるエコトーンの場合、陸地から水面にかけて、湖畔植物、湿生植物、抽水植物、浮葉植物と移行しながら生息している様子を指す。他に、森林と草原、樹林と草地、草地と裸地などに見られ、「移行帯」や「推移帯」とも言う。2つの環境からの相互作用により、様々な植物や生物が多様に生息する空間となり、その環境で独特の土壌がつくられることから、在来の植物や生物の存続を維持するためにも重要視されている。また、エコトーンを構成する植物によって、小さな動物へのすみかの提供や水質の浄化などの働きもあるため、様々な生態系機能が備わっていると言われている。
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