植物園用語辞典
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遺存種
いぞんしゅ遺存種とは、かつて繁栄し広く分布していた生物や植物が環境などの変化によって衰退し、わずかな場所で存続しているもの。生物や植物の進化や古生物のあゆみを知る上で貴重な種であり、「生きた化石」とも言う。高山に生息する植物や生物は、氷河期時代に分布したと考えられ「氷河期の遺存種」と言われている。日本は、南北に連なる島々で構成され標高差のある複雑な地形で成り立っているため多様な生物が生息し、また氷河期の気候変動がヨーロッパなどと比較すると影響が少なかったことから、存続できた遺存種が多い。遺存種には、ニホンライチョウ、エゾナキウサギ、シーラカンス、カブトガニなどの生物の他、オバキスミレ、メタセコイア、イチョウなどの植物がある。
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