植物園情報
植物と芸術「ドライフラワー」/ホームメイト
植物園でも度々展示会や教室が開かれているドライフラワー。生花やプリザーブドフラワーよりもお値打ちで、お祝いや贈り物にも人気のフラワーアレンジメントです。ドライフラワーの持つ、生花とは一味違うアンティークな風合いを好むファンが多く、また気軽にアレンジメントを楽しめるためのハウツー本も多数出版されています。
ドライフラワーの歴史

今や世界中で楽しまれているドライフラワーですが、なんと古代エジプトのピラミッドでミイラの首飾りに添えられていたり、ギリシャ神話で王の娘が枯れていく花を惜しんでドライフラワーを考えたという話からもわかるように、その歴史は古く、日本でも江戸の園芸家の伊藤伊兵衛という人物の書物に記されていたと言われています。一般的に流行したのは17世紀のヨーロッパで、冬の花が咲かない時期に室内で花を楽しむために作られたと言われています。
ドライフラワーの保管方法

ドライフラワーが美しさを保つのはだいたい3ヵ月から半年くらいの期間ですが、秋に作ったものは冬を越して春を迎えても案外綺麗な状態を保てていることが多いです。しかし問題なのは、梅雨の時期から夏までの3ヵ月間。この期間さえうまく乗り切れれば2年ほどもつものもあります。ドライフラワーの天敵は、湿気と日光です。梅雨が来る前に、この2つの対策をまずはしっかりと練って、直射日光が当たらず、比較的風通しの良い場所に保管して下さい。すぐに使わないものであれば、タンス用の乾燥剤などと一緒に箱に入れておきましょう。また、退色や劣化しにくい花材を選ぶことも重要なポイントです。麦や穂の類は、退色しても美しいのでオススメですが、カビ・防虫対策は同様にしっかり行なって下さい。
ドライフラワー作りにチャレンジしよう!

単純な作業で初心者でもチャレンジしやすいドライフラワー。水分が少なく乾燥しやすい植物を選べばまず失敗しません。日光の当たらないところで、花の部分を下に向けてぶら下げておくだけでも簡単に完成します。ドライヤーや浴室乾燥などを利用して時間短縮して作ることもできるのでぜひ試してみて下さい。
ドライフラワー作りにあると便利なもの
- サハラ(ドライフラワー用のスポンジ)
- 茶か緑のワイヤー
- グルーガン
- フローラテープ