植物園情報
庭を立体的に見せる樹木を育てましょう/ホームメイト
お庭に樹木があるとより立体的に見せてくれるだけでなく、夏は木陰を作り、涼しくしてくれます。また、木々の芽吹きや紅葉により、季節感もより豊かに感じさせてくれます。庭のどの場所に植えるのか、お庭の雰囲気や目的に合わせて植える木を選ぶことが大切です。
植える場所や目的に合わせたおすすめの樹木

庭木は植える場所や目的に合わせて選ぶことが大切です。ここでは木の種類や目的別の樹木を紹介します。
- 生け垣に適した木
- カナメ(レッドロビン)、サザンカ、オウゴンマサキ、レイランディ、キンモクセイ、ドウダンツツジ、コノテガシワ、トキワマンサクなど
- 花を楽しむ庭木
- アジサイ、アセビ、エゴ、ドウダンツツジ、ハナミズキ、シロヤマブキ、モクレンヤマボウシなど
- 葉を楽しむ木
- アオキ、イロハモミジ、カツラ、カリン、ゲッケイジュ、シモツケ、シラカシなど
- コニファーとして楽しむ
- コノテガシワ、ニオイヒバ、モミの木、レイランドヒノキ、イヌツゲ、コロラドビャクシンなど
- シンボルツリー(常緑樹)
- アセビ、オリーブ、シマトネリコ、シラカシ、ソヨゴなど
- シンボルツリー(落葉樹)
- ハナミズキ、ヤマボウシ、エゴノキ、カツラ、モミジ、シャラなど
- 収穫を楽しむ木
- ジューンベリー、ブルーベリー 、ラズベリー、キンカン、ユズ、ウメ、ブドウ、リンゴなど
庭木を植えてみよう

庭木を植える場合は、「水ぎめ」と「土ぎめ」の2つの方法がありますが、一般的には「水ぎめ」で植えることが多いようです。なお、事前に植える場所の土作りを行なっておきます。
- ①植え付ける庭木の根鉢の大きさよりも大きめの穴を掘ります。石やガラが出てきたら取り除きます。
- ②根鉢に巻いてある縄や麻布はそのままでもいいですが、ビニールなどは取り除きます
- ③穴に庭木の根鉢を入れて置いてみます。正面の向きや角度などバランスを調整します。
- ④幹の付け根が地上よりも上に出るように、穴の底に掘った土を床土として盛ります。
- ⑤木に沿うよう支柱を立て、土を8割程度埋め戻します。その後水をたっぷり入れます。
- ⑥幹を持って、前後左右に動かして水をまんべんなくなじませます。
- ⑦残りの土を埋め戻し、株の周りを押さえます。
- ⑧穴の周りに土を盛って水鉢を作り、水鉢の中に水をたっぷり注ぎます。
剪定にチャレンジしてみよう

庭木を植えたあと、そのまま放っておくのは良くありません。葉が茂りすぎると病害虫の発生がおきやすくなります。その防止のためや大きさや樹形を整えるために剪定を行ないます。剪定時期は木によって異なります。花の咲く(実のなる)常緑樹などは春から初夏にかけて(3~5月頃)、落葉樹は葉の落ちた後の冬期(11~3月頃)に剪定します。木には剪定すべき枝があり、忌み枝といって木にとって不要な枝があります。こうこうした枝を見極めて剪定しましょう。
- 枯れ枝
- 見た目が悪く、病害虫の発生源となる枝
- 徒長枝
- 飛び枝ともいい勢いよく飛び出した枝
- 立ち枝
- 横に広がるところから直立して伸びた枝
- 胴吹き
- 幹吹きともいいます。樹の幹から直接伸びた枝
- ヒコバエ
- ヤゴともいいます。樹の根元から出る細い枝
- 懐(ふところ)枝
- 樹幹に近い懐部分に出る。
- 重なり枝
- 平行枝ともいい複数の枝が同じ方向に伸びたもの
- 逆さ枝
- 自然な枝の流れと逆方向に伸びた枝
- かんぬき枝
- 二本の枝が幹を挟んで左右対称に伸びたもの
- 車枝
- 一ヵ所から三本以上が放射状に出たもの
- 垂れ枝
- 下がり枝ともいい下方に向かって伸びた枝
- 絡み枝
- 枝が交差するような形に伸びたもの