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秋の植物園[ガーデニング]情報

古代へ思いを馳せる。万葉植物園の秋の見どころ



植物が美しく色づく秋に、植物園に出かけてみるのはいかがでしょう。特におすすめなのは、全国各地にある万葉植物園です。万葉植物園では、万葉集に詠まれた植物を解説とともに楽しむことができます。深まる秋、古人が詠んだ歌とともにいにしえの時代に思いを馳せてみては。

万葉集の世界に触れられる「万葉植物園」

万葉集の世界に触れられる「万葉植物園」

数ある植物園のなかでも、万葉集にゆかりのある植物が楽しめるのが万葉植物園です。

飛鳥時代に編纂され、日本に現存する最古の和歌集である万葉集。一見、植物園との接点が見えませんが、500首以上の和歌が収録されている万葉集のなかには、植物についてうたわれているものも多数存在しています。その植物を実際に、楽しめるのが万葉植物園ならではの魅力です。万葉植物園は万葉集とゆかりの深い奈良県だけではなく、全国各地に多数あります。奈良県・春日大社萬葉植物園をはじめ、千葉県・市川市の万葉植物園や静岡県の万葉の森公園などが有名。特に、毎年秋に開催される春日大社の采女祭(うねめつり)は必見です。秋の七草で美しく彩られた2mにも及ぶ花扇が奉納されることから、花扇祭とも呼ばれる秋の奈良を象徴する伝統的な祭り。秋色に染まった奈良の街を十二単を身にまとった花扇使やミス奈良たちが、街を練り歩きます。春日大社に到着後、神事を行なったあと、龍と鳳凰をかたどった2曹の管弦船に乗り込んで雅楽の調べとともに池を巡るところが祭りのクライマックス。花扇は、管弦船とともに池に浮かべられ、岸にたどり着いたところで祭りは終了です。毎年、“中秋の名月”の日に行なわれ、古代の衣装を身にまとった人々が満月に照らされる幻想的な風景はまさに圧巻。秋の夜長に、万葉の時代にタイムスリップしたかのような体験ができます。

万葉植物園で見られる万葉植物とは

万葉集のなかで詠まれている万葉植物は約150種にのぼります。かきつばたや山吹など、数々の植物が登場しますが、なかでも代表的なのは137首に登場する萩、次いで多く登場するのは119首に登場する梅です。萩は秋の季語であり、秋の七草のひとつとしても馴染みのある植物。秋の七草というのも、万葉集に起源を持っています。その由来を作ったとされるのが、奈良時代の貴族で歌人でもあった山上憶良。万葉集のなかに詠んだ2首の歌から秋の七草が誕生しました。「秋の野に 咲きたる花を指折り(およびをり)かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」と「萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 姫部志(をみなへし)また藤袴 朝貌の花」という歌です。現代よりも自然が身近にあった古人たち。万葉植物園で秋の七草探しをし、古人たちと同じ目線で植物を楽しむのもいいでしょう。和歌を通して秋の植物をより深く楽しむことができるのも、万葉植物園の魅力です。

万葉植物園で楽しめる、秋の植物たち

秋に見頃を迎える万葉植物は、先に紹介した萩のほかにアカネやカエデ、からあゐ(ケイトウ)などがあります。大友家持が詠んだ「秋さらば 見つつ偲へと 妹が植ゑし やどのなでしこ 咲きにけるかも」という歌は、秋の花に家持の切ない心情が見事に詠まれた傑作です。妹とは、現在使われているのと同じ意味に加え、妻や恋人などを指す言葉。この歌に詠まれた女性は家持の妾でした。自分の死期を悟っていた愛する女性が、秋になったらこの花を見て私に思いを馳せて下さいね、と言って植えたナデシコの花が、もう咲き出したのだなと感傷にひたる家持。秋を知らせるナデシコに、時を経ても色あせることのない気持ちを感じられる歌です。可憐に色づく万葉植物にいにしえの恋物語を重ねてみれば、普段何気なく咲いている花もより一層美しく感じることができます。植物園で見ることができる万葉植物のなかには、現代と違った呼び名で呼ばれている植物も多いです。秋が見頃のキキョウは、万葉集のなかでは「あさがほ」と呼ばれていました。秋の七草のひとつでもある尾花は、現代で言うところの「すすき」です。こうした豆知識があれば、時代を超えて愛され続ける万葉植物をより深く、より同じ目線で楽しむことができます。

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秋と言えば木々が美しく色づく紅葉シーズン。艶やかな色をまとった木々や、可憐に咲く秋の花。秋ならではの花の香りなど、植物園で小さな秋に出会うことができます。

植物園で紅葉狩り

植物園で紅葉狩り

秋の行楽地の人気ランキングには必ず上位に入っているのが「紅葉の名所」ですが、全国には園内で見事な紅葉が見られる植物園が多数あります。

中でも紅葉が美しいことで知られる植物園をピックアップしてみました。

京都府立植物園
1924年(大正13年)に開園し、総面積24万m²の広さを誇る全国有数の植物園。秋にはモミジやサクラ、フウ、イチョウなど約500本の木々が色鮮やかに染まり、とりわけ「なからぎの森」の紅葉は必見。毎年紅葉シーズンに「オータム・イン・植物園」と題した紅葉まつりを実施。
東山動植物園
名古屋市東部にある総合レジャー施設。植物園ではイロハモミジやヒトツバカエデ、メグスリノキなど約40種以上500本の紅葉が楽しめます。中でも「也有園」から「合掌造りの家」「日本庭園」に連なる約300本の木々が美しく紅葉する景色は圧巻。毎年紅葉のシーズンには夜間のライトアップも見ごたえがあります。
神戸市立森林植物園
六甲山の山頂にある広大な植物園で、約142haの敷地内において年中、様々な植物が鑑賞できるスポット。特に赤や黄色に色づいた葉が「長谷池」の水面に映る姿は見事で、毎年シーズンになると「森林もみじ散策」やライトアップが開催され、多くの観光客で賑わいます。
小石川植物園
正式名称を「東京大学大学院理学系研究科附属植物園」と言う、東京都文京区にある植物園。実は東京大学のキャンパス内にあり、300年もの歴史を持っています。紅葉のシーズンには約1,400種の木々が艶やかに色づき、園内でも特に温室前の並木道がベストスポット。学生に戻った気分で散策できるのも人気の理由です。

上記以外にも各地の植物園では秋に「紅葉まつり」と名付けて紅葉狩り散策やライトアップなどのイベントを開催している施設も多く、紅葉だけでなく秋の花々も同時に楽しめるのが魅力となっています。秋の花々と紅葉のコントラストが堪能できるのは、やはり植物園ならではです。

秋の花「菊」を楽しむ

日本には、もともと観賞用として持ち込まれた「菊」は、9月から11月に見頃を迎える秋の花。かつては皇室に献上された気高い花でもあり、全国各地に愛好家がいます。

日本での菊の歴史は古く、平安時代には薬草や観賞用植物として愛され、宮中では旧暦の9月9日に「菊の節句(重陽の節句)」が明治時代まで行なわれていました。

毎年10月から11月の期間中に全国で開催される「菊花展覧会」は、菊の品評会が開催され、それぞれ大きさや花、葉の形などを審査し、内閣総理大臣賞や農林水産大臣賞といった各賞が設けられています。

これらの品評会以外にも菊の花を愛でる秋のイベントは、日本全国で多数開催され、有名なのが体を菊の花で作った等身大の「菊人形」。

菊人形の起源は江戸時代後期とされ、明治時代に人気を博し、その後衰退した時期があったものの現在まで続いています。

なお、菊には数多くの種類があり、私たちがよく目にする物は仏花に使われる「中菊」という種類で、他にも主に品評会に出品される「大菊」やフラワーアレンジメントに重宝する「スプレー菊」、秋の鉢植えに人気の西洋菊「クッションマム」などが代表的。他にもお刺身のツマとして利用される「食用菊」など、その種類は非常に幅広いのが特徴です。

菊と言うと仏花をイメージすることから、あまり自宅での観賞用に切り花を買い求める人は多くないかもしれませんが、秋を感じる花として部屋を飾るのにも適しています。

秋の訪れを告げる香り

植物園の園内で、はたまた道を歩いている途中にフワリと漂ってくるキンモクセイの香り。秋に小さなオレンジの花を無数に咲かせるこの植物は、花の姿形よりもその印象的な香りが人々に強いインパクトを与えます。

キンモクセイの香りを嗅ぐと秋の訪れを感じるという人も多く、日本では江戸時代に中国より渡来し、それ以来、主に庭木として観賞用に植えられています。

キンモクセイは種子ができないため、挿し木で増やすのが一般的で、挿し木の時期は7月下旬から9月下旬までが適しています。挿し木をしたキンモクセイが花を付けるまでには約5年以上かかると言われていますが、大きめの鉢を用意すれば自宅でも手軽に育てられるため、秋のガーデニングにもおすすめです。

どこか懐かしく優雅な香りが漂う庭を目標に、この秋にキンモクセイを植えてみるのも良いものです。


真っ赤な花びらがひときわ目を引く彼岸花は、文字通り秋の彼岸近くによく見られる花です。毒があることからいろいろな異名を持っていますが、秋の風景にぴったりマッチする鮮やかさがあります。また、実りの秋にふさわしくおいしい果実が出回るのもこの季節です。フルーツパークでは旬の果物が味わえるので、行楽に最適なスポットです。また、家庭菜園における収穫後の土のお手入れについてもご紹介しています。

彼岸花

彼岸花

秋の彼岸が近づくと、道端などで秋風に揺れる彼岸花が目に付きます。色鮮やかな赤い花びらはとても印象的で、群れで咲いているところは真っ赤な絨毯を敷いたような美しさです。花びらの赤いものが一般的ですが、ごく稀に白い彼岸花も咲くことがあります。彼岸花という呼び名以外に、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)、シビトバナ、シビレバナ、キツネバナ、ユウレイバナなど多くの別名があり、地方独自の呼び名を入れると1,000以上の名前があるともされています。それだけ古くから人々の生活に多くかかわっていたことが分かります。彼岸花、曼珠沙華以外は不吉な名前が付けられていますが、これは有毒性の花であることに関係しています。球根にはアルカロイドを多く含み、間違って口にすると吐き気や下痢などを引き起こし、ひどいと神経麻痺から死に至ることもあります。昔の人はその毒性を利用して、水田のあぜ道や墓地などに植えることで、ネズミモグラなどの田を荒らす動物を近づけないようにしていました。その一方で、球根にはデンプンが多く含まれています。彼岸花のアルカロイドは、水に長時間さらすと毒が抜けるので、デンプンを採取して漢方薬や民間療法にも使われています。

彼岸花は、本来国産種ではなく、稲作と同時に中国から伝わったとされています。美しく印象的な花であるにもかかわらず、万葉集や古今和歌集など歌に詠まれることはほとんどなく、古代の人たちが彼岸花をどのように見ていたかは計り知ることができません。

また、咲き方も特徴的で、茎が一気に伸びて葉がないまま花が咲きます。そして花が枯れたあとに葉が出るため、「ハミズハナミズ(葉見ず花見ず)」という別名もある程です。また、花が咲いても実を結ばないため種もできず、繁殖は球根に頼っているようです。

真っ赤な彼岸花はこのように不思議な一面がありますが、秋の訪れを感じさせる花として、多くの人が目を止めるでしょう。

フルーツパークを楽しもう

「味覚の秋」という言葉通り、秋にはおいしいものがいっぱい出回ります。ブドウやナシ、栗など、果樹や木の実の多くは旬を迎え、スーパーやフルーツショップの店先は華やかになります。植物園の中には、果樹を中心に植物観察ができるフルーツパークがあります。秋は色づいた果樹を見ながらゆっくり散策できる他、季節に合わせて果物狩りができるのも魅力で、秋の行楽スポットとしても人気があります。主なところでは、はままつフルーツパーク時之栖(静岡県)、笛吹川フルーツ公園(山梨県)、東谷山フルーツパーク(愛知県)、神戸フルーツ・フラワーパーク(兵庫県)など、関東から関西にかけて数カ所のフルーツパークがあります。その多くは、園内で果樹を味わうことができ、旬の味が楽しめます。また、アトラクションや乗り物、飲食店などの設備が充実しているところも多く、家族連れやカップル、友だち同士など、いろいろな客層に対応しています。この他にも果樹栽培について相談を受け付けたり、ショップでフルーツに関するグッズを販売していたりと、それぞれに個性的なサービスを提供しています。ほとんどの施設には温室もあるので、雨の日や肌寒い日でも気軽に見て回ることができます。

豊かな自然に囲まれた広大な敷地の中で、旬のおいしいフルーツを食べながら、植物についての知識も学習できるので、フルーツパークは大人から子どもまで誰もが楽しめる植物園です。

収穫後の土作り

実りの秋には、家庭菜園でもたくさんの収穫が見込まれます。自分が育てた作物が上手にできたり、多く実がなったりすると歓びもひとしおです。そこで、秋に収穫が終わった後は、次の収穫に向けての準備をしましょう。

植物は土の中に根を張って、養分や水分を吸収します。そのため、土の中の栄養素が次第に減ってくるため、土が痩せてしまいます。痩せた土を回復するためには、堆肥や腐葉土を撒いて、土の中の栄養分を増やします。この季節には藁や落ち葉、枯れ草なども手に入りやすいので、自然の堆肥を作ることもできます。

また、土の中の酸素も重要なので、鍬やスコップを使って土を掘り返し、下層の土が空気に触れるようにして、酸素を十分に取り入れるようにします。

秋の収穫後に少し手間をかけることで、今度は春~夏の収穫が期待できます。


秋に咲く花は、春ほど華やかさはありませんが、可憐でどこか落ち着いたムードを漂わせます。秋の七草とコスモスは、日本の秋を代表する草花で、どこか郷愁を感じさせます。また、実りの秋にちなんで家庭でのフルーツ栽培(ホームフルーツ)もご紹介します。

秋の七草

秋の七草

春と同様に、秋にはいろいろな花が咲き乱れます。その中で、秋の野に咲く7種を「秋の七草」と呼んでいます。ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウが秋の七草になります。万葉集でもお馴染みの山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ歌に、「秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七草の花。萩の花、尾花、葛花、撫子の花、女郎花また藤袴、朝貌(アサガオ)の花」という歌が秋の七草の由来となっています。尾花は「ススキ」、朝貌は「キキョウ」のことを意味しています。

秋の七草とは言っても、多くは夏の花になります。立秋を過ぎると、暦の上では秋となりますが、実際の季節は8月初旬で、まだ真夏です。そのため、立秋以降に見られる花を秋の七草としたようですが、キキョウは6月下旬から咲き始めますから、今の気候とそぐわない花もあります。また、春の七草は七草粥にして食しますが、秋の七草は食べることはありません。ただし、オミナエシは解毒・解熱作用があるので、生薬として用います。クズは鎮痛作用があるので根と花は生薬として用いられる他、根は葛粉として和菓子の材料や料理などに用いられます。キキョウも生薬として用いられ、漢方方剤に利用されます。フジバカマは薬草ですが、有毒物質のピロリジジンアルカロイドを含んでいます。ナデシコ、ススキは観賞用として、ハギは緑化資材として用いられ、それぞれに利用方法が確立されています。

宇宙という意味の花・コスモス

宇宙という意味の花・コスモス

秋を代表する花と言えば、コスモスがあります。花の形がサクラに似ているため、日本では「秋桜(アキザクラ)」とも呼ばれています。原産地はメキシコの高原地帯で、18世紀末にスペインのマドリードの植物園に送られ、コスモスと命名されました。日本には明治中期に渡来し、以後、日本の秋を象徴する花として定着しました。コスモスをシンボルとする市町村も多くあります。日本のコスモスで最も多い品種は「大春車菊(オオハルシャギク)」で、よく咲いているものはピンクや赤ですが、1998年に品種改良した「イエローキャンパス」という黄色のコスモスもあります。オレンジ色のコスモスは「キバナコスモス」という種類で、園芸品種によく使われます。野生化したものは少なく、ほとんどが人工的に栽培されています。また、チョコレートコスモスは、濃い茶色の花びらを持ち、その名の通り、チョコレートの香りがするのが特徴です。近年は栽培する人も増加して広まりつつありますが、日本の寒さに弱く、北部の方ではあまり見られません。

コスモスの花言葉は「少女の純真」「真心」ですが、「コスモス」の名前はラテン語で「星座の世界」を意味し、宇宙のことを表しています。可憐な花ですが、壮大な意味を持つコスモスは多くの人に愛され、各地でコスモス畑もよく見られます。

秋から始めるホームフルーツ

秋から始めるホームフルーツ

秋は「実りの秋」と言うように、収穫がメインの季節ですが、秋から植えて楽しめるガーデニングもあります。特にフルーツの栽培は秋から始めるのが最適です。成長が鈍るので植え替えによる傷みが少なく、涼しくなると病害虫も減るので、植物にとっては安全な時期と言えます。フルーツを選ぶポイントとしては、樹形がコンパクトで、長く楽しめるものが良いでしょう。中でもイチゴは苗の植え時で、冬を越して春になると多くの実をつけます。品種によっては夏くらいまで収穫できるものもあるので、楽しみも長く続きます。ブルベリーやキイチゴも秋に植え付けるフルーツです。また、カシスやクランベリーは赤い実が下段のアクセントにもなります。暖かい地域ならスダチ、柚子などの柑橘類もおすすめです。

鑑賞するだけの花と違って、収穫の楽しみや味わう楽しみあるホームフルーツを、ぜひこの秋から育ててみませんか。