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サラセン式庭園



サラセン式庭園は、日本の植物園などではあまり馴染みのない庭園様式ですが、実はヨーロッパなどに大きな影響を及ぼしている文化で、フランス式庭園など西洋の幾何学式庭園のデザイン性はここから始まったと考えられます。

サラセン式庭園の歴史

サラセンという名前は、中世の全アラブ民族を意味していて、当時のイスラム教徒である砂漠遊牧民を他国ではサラセン人と呼んでいました。これらの砂漠遊牧民は、7世紀に突然出現し、1世紀半の間に広大な帝国を築き上げました。その後、彼らはヨーロッパやアジアの国々を侵略し、様々な国の文化を取り入れた建築物などを各地で建設していきます。こうしてサラセン式庭園が誕生しました。パティオと呼ばれる中庭式の庭園様式で、雨量が少なく乾燥し熱い日ざしの気候と外敵を防ぐことからこのような様式が発達していきました。

サラセン式庭園の特徴

ペルシャ・サラセン式庭園
長方形の中庭を、2本の交わった園路で4つに分け、園路に沿って水路を作り、中央にプールや噴水、東屋などが置かれる庭園様式で、大きく3つに分けられるサラセン式庭園の元祖となっています。デザインは幾何学模様のタイプが多く、ヨーロッパの庭園様式に大きな影響を及ぼしたと考えられます。
スペイン・サラセン式庭園
8世紀にイスラム教徒がスペインに侵入し、ムーア人のウマイヤ王朝期から16世紀頃までスペインはイスラム文化の支配を受けることになりました。この間、各地でイスラム系の建築物が作られ、スペイン・サラセン式庭園が誕生しました。現在もスペイン文化圏ではこの庭園様式で庭園が作られています。
インド・サラセン式庭園
サラセン式庭園の基本形式に、スペインやインド固有の装飾が加わった庭園様式で、10世紀にインドを侵略したサラセン人によって作られました。インドのタージ・マハルが代表的な庭園で、イスラム文化が生み出した最も美しい建築物とも言えます。

世界遺産・アルハンブラ宮殿の庭園

世界で最も美しい庭園のひとつに数えられるアルハンブラ宮殿は、スペイン・サラセン式庭園の代表的な庭園です。ヨーロッパの貴重な文化遺産として保存されており、現存する13、14世紀の唯一の庭園です。命と純潔の象徴である水をテーマに作られており、中庭の中央か広がる水路や、庭園内に響き渡る水音、いたるところで噴き出している水しぶきの美しさは、まさに地上の楽園へ降り立ったかのような気分を味あわせてくれます。